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日​々​feat​.​ア​フ​ロ

by あらかじめ決められた恋人たちへ

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about

それでも、だからこそ僕たちの生活は続いていく――。
叙情派インストDUBバンド「あらかじめ決められた恋人たちへ」と、2人組ユニット「MOROHA」のMC・アフロによる10分超のコラボレーションシングル。
※高音質配信選択可能

CD(オフィシャルショップ限定販売):https://kinosound.stores.jp/

lyrics

夜明けは 来世よりも遥かに遠いと思われた
その闇に皆が立ち止まり うずくまり
口々に「厳しいね」「難しいね」そう言って
ため息でユニゾンする東京シティ
祭りの準備が終わり完成したあれやこれは
廃墟よりも物悲しく
メディアや音楽は 絶望を映し出し逆境を叫ぶ
だけど これは大きな声じゃ言えないんだけど
どっかでホッとしている俺がいた
果てしの無い欲望に駆り立てられて
削られて 擦られて 急かされて
何もない一日など決して許さず
ニュースがなくても毎朝新聞が刷られるように
必死で更新するSNS
そんな傘に傘をさすような
ゴールテープの真下に
スタートラインが引かれているような毎日から解放されて
不本意だって顔をしながら
不謹慎だって思いながら
間違いなく安らぎを感じている俺がいた

今一度問い掛ける
生きる意味とは 一体なんだ?

7月の梅雨を越えたあたり
僅かに漏れた月明かり
恐らくこれは束の間の黄昏だろう
時がくれば俺達はまた始めてしまう
焼けた鉄板の上に飛び降りて もがき のたうちまわり
激流の中に自らのり込んで
溺れそうになりながらありもしない終着点を目指す
それでも今 確かに感じてる 静かな日々の充実を
今迄まことしやかに囁かれてきたが決して信じなかった
信じる訳にはいかなかった幸福を ここに残す

久しぶりに来たのに休館してた美術館
近くの公園のベンチに腰を下ろし一人
缶コーヒー買って一息
声を上げて背伸びして浴びる日の光
体中に巡る血液 天を仰ぎ見ては思う
こんなにしみじみじと空を見上げたのはいつぶりだろう
木々の緑 花壇には向日葵 風が吹いて砂埃
見渡して気付く
これらは全ての偉大な芸術家が命をかけて描きたかった色彩だ
全ての芸術の元ネタだ
ブルーシートでぐるぐる巻きにされた遊具は この時代の象徴
それを誰かが描き留めて きっと後世に残すのだろう
目の前の夕暮れは どこかの朝焼け
そんな当たり前のことを思う

雲の動きが早くなると同時に 行き交う人の足取りは忙しく
ポツポツと夕闇に細い針が走る
つむじを突き刺したそれが次第にテンポを上げれば
半透明のビニールが景色をボカし
視界不良の人波を縫って皆 歩みを進める
その姿は人間の営みそのもので
時にぶつかり 押し合う事もあるけれど
どうにか世界の均衡を保ち続けている
道の向こう側では 駅の改札から排泄された人々が交差点で立ち並び
傘の花を咲かせている
鮮やかな配色で 二度とない配列で
それは信号が変わる度に脆くも崩れさっていく
横断歩道の上の横顔は楽譜の上の音符のようで
それぞれのリズムでこの星を奏でてる
その一人一人に帰る場所があり
忘れられない思い出や
拭いきれない悲しみ 眠れない夜がある
そう思うと それだけで......

幾千幾万の思惑と孤独を抱えて今日も
縁のない隣人とすれ違い 運命に会いに千里の道を行く
旅の度に重くなるリュックサック
気持ちが篭るから肩に食い込む
匂い 佇まい たすきような想い
沢山の短冊を背負って生きる
あなたを愛する人がどこかで手を合わす
そして新たな出会いとまた目を合わす
夢見た嬉しさはそこにある
憎しみ無しで闘える程 強くはないけれど 
恨んだままで掴み取れる程 甘くはなかった
全てを笑って許せる程に優しくはないけれど
愛情なしで動かせる程 人の心は軽くなかった
正しさばかりがまかり通る世の中ではないけれど
出来る限り善良でありたいと願う人達よ
俺はどこかであなた方に勇気付けられた人間です
教室で 踏切で アパートの部屋で
路地裏で 厨房で 怒りで震える拳の中で
コンビニで ファミレスで
グラスの底を睨み続けた飲み会で
満員電車で バスケットコートで
何かのせいにして歩き続けた川沿いで
止め処ない壮大な流れの中で 今も
吹き荒ぶ嵐に立ち向かい
丸めた自らの背中を盾にして
必死に 必死にマッチをすり続ける人達よ
例えこの人生でもう二度と交わらないとしても
因果と因果のその先で 同じ銀河の下で
どうか今日 生きててくれ
生きて 生きて 生きろ

ほら もうすぐ雨はやんで 雲がはれて虹が出るぜ
虹が出たらさ きっと良い事があるよ
そんな馬鹿みたいな迷信を
まんまと信じ込んだご機嫌な俺達が
きっと何かをやらかすよ

俺が思うに「生きる意味」っていうのは
自分自身がそれをわかっていないままに
誰かに教えていくものだと思う
そんな日々こそが 生きる意味なんだと思う
大切な 俺の友達よ 家族よ 恋人よ
あなたが今日 生きていてくれて
本当によかった

credits

released January 27, 2021

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all rights reserved

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about

Arakoi(あらかじめ決められた恋人たちへ) Tokyo, Japan

"Arakoi” is an epic instrumental band.


They have paved their own path as the sole band whose able to impress and shake the floor. Their signature sound could be most closely approximated between a rumbling dub and shoegazing, consisting of sentimental melodies made of melodica .
So far, they have release 5 studio albums.
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